子どもと書道

今朝、娘(5歳)と書道をしました。
正確に言うと、娘が筆と墨で遊んでいるのを眺めていました。

朝早く起きた娘が、私の仕事部屋にやってきて、
「ママ、私書道したい」というので、
「いいよ」と用具をそろえてあげると、
うれしそうに筆をもって、なにやら書き始めます。

そして最初に書いたのがこれ、「塩」。

こども書道1

「なぜ、塩?」と思いますが、
この字は娘が最も最近覚えた漢字なのです(娘は塩好きなのです)。

昨年、書道をきちんと教えたいと思った私は、
娘に「あーだこーだ」と指導してしまい、
それっきり娘は「書道はいやだ」と
匙ならぬ筆を投げてしまったことがありました。

以来反省し、母は基本的に娘が書きたいというときは、
ほとんど口出しをせずにいます。
そのため、娘の「塩」も書き順はめちゃくちゃです。
ほとんど、下から上に線を引きます(おもしろい!)。

二枚目はこちら、大好きな漢字「花」。

こども書道

文字の回りを線や円やらで飾り立てるのは娘流です。
今朝は、「指使っていい?」といって、
指をスタンプにしてポンポンと円を描いていました。
そしてそのまま、手の平も甲も、足の脛まで真っ黒に・・・

 

書道は字を書くもの、と一般的に認識されていますが、
鉛筆やペンが出回るまで、筆と墨はお絵描きの道具でもあったはずです。

小学生になって始めて、やわらかい筆を持たせ、
「漢字を書きましょう」というのはとてもむずかしいこと。

でも、小さい頃から筆でごちゃごちゃと絵を書いていると、
筆の扱い方(太く書くには、細く書くには、かすれるには、にじむには)を
身体が覚えていて、文字を書こうと思ったときにも、
ふらふらせずに筆を運べるものなんじゃないかと思っています。
きっと自然と、筆が立つものだと思うのです。

そんなこんなで、我が家の書道は、お絵描きです。
子どもも、大人である私自身も。