子どもと過ごす毎日は発見に満ちていて、
そんな毎日のささやかな出来事を、
毎月、ちいさな詩としてのこしていくことにしました。
寧月のことこと唄です。
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うたたね日和
がたんごとん揺られた電車の先の ちいさな街
ホームに降りると 小鳥のさえずる電子音のお招きをうける
見つけた駅前の小さなカフェは 光が差し込み
隣りでカレーを食べていたお姉さんは
タブレットを閉じ 手帳を閉じたかと思うと
うたたねをはじめた
明日は忙しいのかもしれない
でも今日は金曜 きっと うたたね日和
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桑の実、たべよ
ママ、これ食べられる実だよ!
ほんと?
ほんとだ ヤマグワだって 桑の実だね
“山の畑の桑の実を 小籠に摘んだは まぼろしか” だね
畑じゃなくても あるんだね
桑の実、たべよ たべよ たべよ!
あ、真っ赤 お口の回りが真っ赤だ!