作品展は開放の場(書塾生レポート12)

作品展は開放の場

作品展に臨む姿勢としては不真面目かもしれません

2年目までは日常のもやもやからの開放でした

現在は千字文五体字を学んでいますがしんどいのです

難しいのです お手本が 自分で選んだのですが

毎回きゅーきゅーな心境で取り組んでいますが

あっという間に時間が過ぎてしまいます

体力もろもろの変化の著しさも影響しています

子供の頃のただただ楽しい時間とはちがいます

そのため作品展の作品は1年に1度自由な心持ちで書いています

書道はきらいではないので自分の様々な変化を感じ向きあいながら

続けていくとおもいます

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育子さんへ

育子さんが五体千字文を始めたのはいつだったろうかと振り返ってみましたら、2021年6月のことでした。五体で百字文を書き終えて、それだけでも根気のいることで、胆力のある方だなぁと思っていましたら、今度は五体で千字文を書くとおっしゃるので、驚くとともに、「でも育子さんだったら、やり切るのだろうな」と思いました。

それから3年の月日が経っています。育子さんは、月3回、LINEでの受講を怠ったことが一度もありません。千字文は一体でも「辛い」のです。五体を同時に書いていくのは、筆法を常に書き分けなければならないので、そのしんどさは計り知れません。育子さんは、「辛い、辛い」と言いながら、日々書き、着実に上達されています。まだまだ先は長いですが、やり切るのだろうと思っています。

そんな育子さんの作品展は毎年、子どものようです。こんな風に童心に戻ることができたらと、憧れる方はたくさんいます。アイディアだけでなく、徐々に千字文で学んだ筆力が書に現れ出てきています。

鍛錬と解放。書に臨む人としての在り方を示してくださること、感謝です。

寧月