10月。書塾花紅では、年賀状に使う筆文字をデザインしてみよう!ということで、子どもも大人も酉年年賀状の文字を書いてみました。
書塾花紅も開始から半年たち、みなさん自分の課題をひたすら書くことに慣れてきた様子。子どもたちは毎月競書の課題「こめ作り」とか「気を配る」とかを書いたり、大人は百字文をやったり小筆で名前の練習をしたりと、書道教室らしいレッスンを続けてきたのですが、年末になって「年賀状の文字をアートっぽく書いてみたいです」という声も出てきて、「やろう!」ということになりました。
私のレッスンの基本方針は、「自分の生活に使える書道を身につけよう!」。書道は実用的であってはじめて日の目を見るというものではないかと思っています。使える書道を伝えていきたい私にとって、年賀状レッスンはとってもいい機会です。
書く文字をあれこれ考えてきてくれたみなさんでしたが、みなさま最終的にはやっぱり「酉」を書きたいというご希望で、それぞれの「酉」を書いていきました。
アート、デザインと言われてもまだ分からないととりあえず私の手本を真似してみる人(この過程も大事!)、隷書の「酉」を書いてみたいということで初めての隷書に取り組んでみる人、アート書道のコツも分かってきて私のアドバイスを受けずにどんどん書き出せるようになってきた人、などなど。でき上がった「酉」の文字も多様で、楽しい時間になりました!
子どもたちも、年賀状書いてみました。
私:「来年は何年?」
子どもたち:「とり!」
私:「とりってどういう字を書くの?」
子どもが書いてくれる:「鳥」
私:「だよねー、でもそれじゃないんだよねー」
というところから十二支の漢字を学んだり、「謹賀新年」や「賀正」といった年賀状特有の文字を書いてみたり。
そして最後は年賀状を自由に書いてみようとはじめてみると、いつもながら子どもたちはすごい発想力。子どもはみんな文字と絵の区別がないから、文字の中にどんどん絵が入ってきて、私は見ていて笑いが止まらない!こういう子どもたちの創作を見ている時間が私は大好きです。
年賀状デザインを終えて、希望者にはそれぞれ書いた文字をデータ化してお渡ししています。今はLINEなどのSNSで「ピっ」と画像が送れるので、データがあればLINE年賀状は簡単!やる気のある人は年賀状として印刷して使ってね、と話しています。
花紅の受講生には「使える書道」を身につけていってほしいな、と思っています。
>>古民家書塾花紅の詳細はこちら
>>寧月の教育活動についてはこちら