国名を漢字で書き続けた、Sさんの場合(書塾の子ども8)


書塾の子どもたちについてお伝えするブログ第8弾!

今回は、自分の世界をきちんと持ち✨、書くものはいつも自分でしっかり決めてきた✨、現在小学6年Sさんのお話です。

Sさんが書塾に入ってくれたのは小学3年生の春。6月にイスラエルの皆さんが書塾に来たときには、入塾間もないにもかかわらず、半切に堂々と「生命美也」を。”amazing!!”と感動を与えていたのが記憶に鮮明です(まだ小さくてかわいかったなぁ😁)。

さて、書塾は基本的に、書くものは自由。競書雑誌で書写の段級をとる子も入れば、毎回、甲骨文字を書いたり、小学生から“かな”をメインに学んでいる子もいます。

Sさんは、月2回のレッスンのうち、1回は競書雑誌の提出、もう1回は、好きな言葉を書写的な楷書で練習する、というスタイル。書きたい言葉は、いつも自分で決めてきました!!(←ここがすごく素敵✨)

3年生の作品展は「本読み」。読書も大好き。
4年生の作品展は「きもの」。お母様と共に着物を着るのも好きなSさん。作品の回りを和紙で飾り付けるのもSさんのアイディア。「なの花」はコロナ休校になったときに、通信指導で書いてくれたもの。こちらも飾り付けがかわいい😍

いつも「書きたい!作りたい!!」という気持ちが伝わってきましたね✨

さて、そんなSさん。5年生の終わり頃から、あるプロジェクトを始めました。
それは、、、国の名前を漢字で書くプロジェクト🇯🇵!!
ノートに書きたい国の名前のリストを作って、一つずつ書いていきます。


ウクライナ戦争が始まったときにはウクライナ、サッカーW杯のときにはカタール。私も漢字で見たこともなかった国の名前で、書くのもとっても難しい。

小6作品展はノルウェー

Sさんのすごいのは、この難しい漢字を、一つ一つ、納得がいくまで練習し続けるところ。6年生に入ってからの1年間、楽しく書きながら、しっかりと楷書も上達していきました。
作品展では、半切1/2にノルウェー。「真っ直ぐに書くのが難しい」と言いながら、丁寧に仕上げてくれました!英語もサラリと上手。

そんな、Sさん、今年の書き初めでは学校の代表になりました!
一つ一つの線にハリがあり、中心が揃い、とても上手です👏

書塾花紅は、人それぞれの書の道の探求に重きを置き、選ばれるための指導は全く行いません。書き初め代表に選ばれるためを思えば、あまり良い書道教室ではないと思います😅

そんな書塾で、Sさんは、堂々と自分の道を探究し、自分らしい文字を育ててきてくれました。Sさんのように自分の世界がしっかりと作れる子は、これからどんな社会でも、ちゃんと自分の道を切り開いていけると感じています!
中学生になってからもとても楽しみですね✨✨

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変化の時代と言われる中、子どもたちには、自分で考え、創造する力を身につけていってほしいと思っています。

「自分で考え、チャレンジし、失敗する」という過程を大切にさせてもらっているので、正直なところ、書塾での上達は、ゆっくり、ゆっくり、ですね。すごい回り道をしていくお子さんもいますね😂

そんな、ゆっくりなお子さまたちの成長を共に待ってくださる保護者の皆さま、こんな書塾を選んでくださる皆さまに、改めて感謝です!

頼もしい子どもたちを、育てていきましょう!

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