快晴の金曜日、E7系あさまに乗って、
長野県小諸に向かって出立しました。
友人が小諸のご出身で、
「いつでも来て」「行きます!」と言ってから・・・4年!
出産、子どもたちの体調不良と重なった末、念願の小諸旅行となりました。
実は、小諸には、ちょっとした思い出があります。
小学校の移動教室でこの地を訪れ、島崎藤村の「千曲川旅情の詩」を暗誦したのです。
今はもう、ほんの少ししか思い出せないけれど・・・
小諸なる 古城のほとり
雲白く 遊子(ゆうし)悲しむ
緑なす はこべは萌えず
若草も 籍(し)くによしなし
しろがねの 衾(ふすま)の岡辺(おかべ)
日に溶けて 淡雪流る
軽井沢からしなの鉄道に乗換、小諸に向かう途中、
まず感動したのは、黄金の田んぼ!
小諸はちょうど稲刈りのシーズンでした。
小諸についてからは、懐古園、そして、
瓦屋根の家が残る集落の中を散歩。
東京では見られない、珍しい野草もたくさん!
娘は、たくさん花を摘んでは、花束を作っていました。
友人の畑の中を、子どもたちと探検。
なす、ピーマン、オクラ、柿、キウイ、そして、くるみ!
くるみは黄緑色の果実の中にころんと種が入っているのです。
子どもたちは、くるみ割りに大興奮・・・!
歩いていて感じるのは、この土地の豊かさでした。
私は、農業のことは全くわからないけれど、この土地の土壌が本当に豊かで、
そんな豊かさの中で、今も、あたたかな営みが続いている、
営みを守っている人がいる・・・そんな風に感じます。
友人のお母さまは、たくさんの柿を毎年干し柿にされるそうで。
1,000個の皮むき、と聞くと、一瞬ぞっとするけど、私もやってみたい。
たまたま開催されていた、茶房・読書の森でのマルシェ。
読書の森は、ほんとうに素敵な場所だった。
マルシェも楽しかったけど、人気の少ない日にものんびりやってきたい場所です。
ここの森には、かえるがものすごくたくさんいて、
娘も、息子も、かえるを捕まえてあっというまの2時間を過ごしました。
最後には、息子がかわいがりすぎて一匹のかえるさんがご臨終に・・・。
心の痛むひとこまでした。
生のピアノ演奏が聴こえるこの森の雰囲気が素敵すぎて、
撮り慣れない動画をとってみました。
ピアノと虫の声、アートと子どもたち。
土に生かされていることを感じるこの場所の雰囲気が伝わると良いのだけれど。
最終日、宿の窓から見えた浅間山と日の出。
ここ、長野は日照時間がとても長いことも知りました。
「お天道様」という言葉を、身体いっぱいに感じた、
ありがたい、ありがたい、小諸旅行でした。
最後に、長月のことこと唄として、ひとつ。
ファーファーの すすきがないの とうきょうには
わたしがここを 気に入ったわけ