【書道と教育⑤】小学校での書き初め指導

昨年末から今月にかけて、夏にワークショップをさせて頂いた柏市の小学校で書き初めの指導をさせて頂きました。

1月の席書会にむけて、まずは12月、それぞれのクラスでの指導に入りました。寒い教室や体育館でも、元気な声であいさつをしてくれる子どもたちを前にすると、こちらの方が気の引き締まる思い。まずは、姿勢について簡単に話し、お手本を書きました。

姿勢について話す私の話を聞いてくれる子どもたち

姿勢について話す私の話を聞いてくれる子どもたち

私の書いた手本も飾ってくださりました

私の書いた手本も飾ってくださりました

3年生「手まり」
4年生「はるの雲」
5年生「雪わり草」
6年生「世界の海」

曲線のひらがなが多く、決して簡単ではない課題だと思いました。3年生は初めての書き初めということもあって、墨の扱い方一つから、まだまだ四苦八苦の様子。でも、そのがんばっている姿は頼もしい。私は部屋を回りつつ、ところどころ、むずかしいところを一緒に書いてみたり、名前の手本を書かせてもらったりしました。

一緒に書いてみようか。

一緒に書いてみようか。

1月、席書会。朝から、体育館に一学年ずつ集合して、書き進めていきます。書きはじめから、どの学年でも、冬休みにご家庭で練習してきた成果が感じられました。みんながむずかしいと感じているところは、黒板サイズの大きな水で書ける紙(なんて便利!)に、書き方を指導。話をじっくり聴いてくれ、ちょっとしたアドバイスをするだけでも、ぐんと上手になるからスゴイ!!

「雪」の書き方を指導。

「雪」の書き方を指導。

仕上がった作品をいくつかを持ってきて、「どれがいい?」と私に尋ねてくる子どもたちは、やりきった!という様子がとても微笑ましくて。がんばったねーと言うと、照れ笑いしつつ、「ここが上手くいった」とか、自慢のポイントを教えてくれました。12月に比べて、堂々たる文字を書いてくれた子どもたちの作品を見ると、私もとてもうれしく、感激でした!

席書会ののち、小学校では校内書き初め展が開かれたとのことです。

3年生「手まり」

3年生「手まり」

4年生「はるの雲」

4年生「はるの雲」

5年生「雪わり草」

5年生「雪わり草」

6年生「世界の海」

6年生「世界の海」

10年前、書道から教育の活動をしていこうと決めたとき、「いつか小学校で子どもたちと書道ができたら」と願った私。それは簡単なことではないだろうと思ってきたけれど、今回こうして、書き初めの指導をさせてもらえる機会をいただくことができ、信じて進んできてよかったと、感じると同時に、私のようなものを招いてくださった、柏市立柏第六小学校の先生方に心から感謝です。席書会の日、子どもたちに見てもらえればと残してきた一枚の色紙を、こんなに丁寧に、私の顔写真までつけて装丁してくださって!あったかな先生方、子どもたちに囲まれて、なんとも幸せな年の始めを迎えることができました。

私からの色紙を額にいれてくださりました。

私からの色紙を額にいれてくださりました。

初めての、小学校での書き初め指導を終えて、私自身子どもに書道を教える上でのたくさんの学びをいただきました!私は子どもが好きなんだなーと、改めて感じもしました。こうして子どもたちと書道をしていけたら、私は幸せです。これからも、ささやかでも、書道の楽しさを子どもたちに伝えていきたいと思います。

柏第六小学校の先生方、保護者の皆さま、そして、生徒のみなさま、楽しい時間をありがとうございました!書道楽しんでね〜!

 

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