4月から、寧月の新生活がはじまりました。
そして始まった、古民家書塾花紅(はなくれない)。私の、ちいさな書道教室。
書道とは?学ぶってなんだろう?そんなことを、集まってくれたメンバーとともに探求していくような、子どもと大人の学びの場にしていきたいと思っています。
たぶん、普通の書道教室とはちょっと違います。だいぶ違うかもしれない。
変な書道教室だから、人が集まってくれるのかどうか、始める前はとーっても不安だったのですが、始めてみると、共感してくれる素敵な方々との出会いに恵まれて、ちゃんと始めることができました。ああ、なんてありがたい!
大田区池上、日蓮宗大本山本門寺があるこの街。重要文化財の五重塔は、関東にたった4つしかない五重塔の中でも一番旧いものなのです。でも、観光客なんかまだ誰もいなくて、とーってものんびりした街。そして、くずもちとあんみつが、やたらめったらおいしい街です。
この街に、人生の不思議な流れで住むようになって、そして昨年、どこか書道教室を開くことのできる場所がないかと探していたところ、古民家カフェ蓮月さんがOPENし、「ここしかない!」と、ここに古民家書塾花紅を開くことに決めました。
さて、4月に開講した花紅。2回行なわれたレッスンの様子を少しご紹介します!
まずは、子どもたちの時間。子どもたちは、書道の基本の時間と、アート書道の時間に分けて、楽しみつつ、書道を学んでいます。
書道の基本では、最初に、自分の名前を大きく大筆で書きました。それから、子どもの日が近いので「こい」を。慣れるまでは、一度手本の上に半紙をのせて、ペンでなぞり、その上から大筆でなぞるように書いていく方法も使っています。書道の基本は、まず細かな観察から。どこが太いのか、細いのか、跳ねているのかを、じっくり観察。
アートの時間では、円を書いたり、線を書いたり、円と線だけで絵を描いてみたり。こいのぼりの自由画ではすごい画力を見せてくれる子どもたち!お絵描き好きなメンバーが集まってくれているので、アート書道の時間もとても楽しそうです。
一方、大人の時間はしっとりと、落ち着いた「和」の雰囲気。蓮月は昭和初期の木造戸建で、花紅を行なっている部屋は2階の和室。小さな机の前に、正座で臨みます。
書道教室をするなら正座でできるところがいいなぁと思っていた私でしたが、一方で「正座だと人が集まらないのかなぁ」という不安もありました。ところが、なんと、私と同じように正座で書道できるところを探していたという方がやってきてくださりました!正座をしながら、心と身体に向き合います。内側の筋肉を鍛えることで、安定した文字を書くことができます。
大人の時間は、課題もそれぞれ。アート書に取り組む方、書道を基礎から学び直される方、百字文を書きながら自分の書道に向き合う方、ペン字の方もいらっしゃいます。ひとりずつ、相談しながら課題を決めて、それぞれのペースで取り組んでいきます。
実は、まだまだ私自身が書の道の半ば。教えるには早いのではという思いを抱えつつですが、来てくださる皆さまに支えられながら、私自身も腕の研鑽に励みたいと思います。やっぱり、書道は書けば書くほどに楽しい!
古民家カフェ蓮月は、6月に公開される映画「ふきげんな過去」の撮影場所としても使われました。大好きな小泉今日子さん主演ということで、私も今から楽しみにしてます。
まだまだ始まったばかりの書塾花紅。ありがたいことに、メンバーが少しずつ増えてきていることもあり、これから回数も増やしていけたらと思っています。振替ができるようにしたいなぁ。末永く、続けていけるように、もらえるように。
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