【インテリアに書道アートを①】眠くなるようなアートこそ。

おうちのリビングや玄関、旅館の客室に飾るような、
インテリアアートを作らせていただいている私ですが、
白い紙に向かって文字を書くとき、
「いかに“さりげなく”、存るか」
を心がけることがよくあるように思います。

アートとしての芸術度を競うような場では、
「目立つ」ということも重要視されて、
奇抜なアートが評価されるということもあると思います。

その一方で、実際に日常生活に入り込むインテリアとしてのアートは、
いかに生活を邪魔しないか、生活に馴染むか、ということが、
大切なのではと思っています。
よく、「クラシック音楽を聴くと眠くなる」という人がいます。
クラシック音楽を聴いて眠くなるのは「聴く人の教養がないから」では、
きっと、ありません。
眠くなるのは、クラシック音楽の、そのすばらしい効用なのでは?
と、最近思っています。
だって、リラックスして眠くなれるわけですから、
音楽として、それほどありがたいものはない、と思います。

書道をつかったインテリアアートもいろんなものがあります。
もちろん、激しいもので、素敵だなと思うものもたくさんあります。
でも、私は、
見ていると、だんだんぼーっとしてきて、
眠くなって、目の前で座ったまま、気づいたら眠ってしまった!
みたいな、
そんな、眠くなるような、さりげなーいアートを作りたいな、と思っています。

 

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