書塾花紅、5年目の秋。ここに第4回書道作品展を開催いたします。
小中学生24名、20〜60代の大人28名、総勢52名。コロナ禍にあっても学びを続け、自分の心と向き合い創作に励みました。
王羲之、空海、欧陽詢、懐素、趙之謙、高野切第三種、寸松庵色紙といった王道の臨書作品から、平家物語、鳥獣戯画、石田三成、SMAPからポケモン、寿司屋の湯のみまで笑!!昨年に増してバラエティに富み、カラフルになってとても華やかな作品展となりました。創造のエネルギーで疫病退散です!
今年で4回目の出展となる生徒さんお二人からとっても楽しいレポートもいただきました。「書の道は人それぞれ」、ぜひお楽しみください。
※作品は画像をクリックすると拡大されます
小・中学生の部
大人の部
寧月より
書道は内に向かう活動です。書くという作業を通して、体の内側では「自分自身とは何か」の探究活動が行われます。外から見ていると“ただ書いているだけ”のようで、実は大きなエネルギーが放たれているのです。
今年は、家で過ごす時間を余儀なくされました。家にいる中で、生命と向き合う中で、自然と“書く”ことに意識が向った人も多いのでしょう。コロナ禍を通じて、書塾はこれまでに増して、澄み切った集中力に包まれました。今回の作品展も、昨年に増して、より自分に向き合い、魂を込めて作られたものが多いと感じています。
緊急事態宣言の最中は通信指導のみになり、LINEで生徒さん、保護者の方とやりとりをする日々でした。中には得体の知れない不安に涙する生徒さんもいました。
今、書塾には、そうした困難を皆で乗り越え、安心感の中で互いを表現することができる仲間としての信頼感が生まれつつあるように思います。
恥じることなく、表現する。他者評価に怯えず、自分で自分を由とできるように。
コロナ後の自由な人間社会に向けて、書塾は今後も励んでいきたいと思います。今年も素晴らしい作品をありがとうございました!
令和二年十一月 寧月
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