私は、書塾花紅が始まった時からの一期生なので、今年で5年目となります。習字を行う事は、小学校の授業依頼なので、凡そ40年以来の事でした。小学校低学年の頃に、家の近くの書道教室に入った事がありましたが、全く集中できずに、長続きしなかった記憶があります。
社会人になって、漠然と「綺麗な字を書きたい」という思いはありましたが、中々きっかけがありませんでした。そこに、新聞の折り込み「かわら版」で見た、「古民家カフェでの書道教室」に強く興味を惹かれ、妻と一緒に通う事にしました。
習い初め
寧月先生にお手本を書いてもらい、基本からもう一度練習を始めました。最初はお手本通りにはいかずに、真似る事にも苦労しました。習い始めの一年は、「百字文」をひたすら書いた記憶があります。二年目に入ると、少しずつ、自分でも納得できる文字が書けるようになりました。
書塾の魅力
書塾花紅は、子供から大人までが一緒になって、楽しく書道ができる事が魅力のひとつです。皆がそれぞれ、書きたい事を自身で決めて、自分のペースで挑戦できます。自分で課題を決め、思い通りの字を書けた時の達成感は、何とも言えず心地のよいものです。
これまでに、王羲之「蘭亭叙」、空海「風信帖」、懐素、趙之謙の行書、草書、隷書にチャレンジしました。最初はどれも思い通りには書けませんでしたが、寧月先生に指導を受けながら、お手本を良く観察し、少しずつ書けるようになると、どんどん楽しくなります。
書くこと
習い始めの時は、ただ漠然と手紙や年賀状を毛筆で綺麗に書いてみたいという思いでしたが、色々な書(書家)に出会う事で、時代背景や初めて知る様々な字体に関心が高まり、興味がますます沸いてきます。
また、蓮月(古民家)の雰囲気も良く、集中力が高まり、気持ちも落ち着き、あっという間に時間が過ぎてゆく、とても充実したひと時を味わえます。
今後の抱負
書は奥が深く、まだまだ知らない事があるので、これからももっと多くの書に出会い、生涯の趣味として、楽しく書き続けられると良いと思ってます。
直哉
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直哉さんへ
今年で4回目の作品展へのご参加ありがとうございます。
ほぼ初心者であった直哉さんが、趙之謙の隷書を、半切で堂々と書き切ってくださったこと、感無量の思いです。
蘭亭叙を書き切ってから古典に目覚めたのか、奥様と共に展示会に行ったり、本屋さんに行ったり、あれこれ作品を見て、自分で書きたいものを選んできてくださることをとても嬉しく思っておりました。
趙之謙の隷書は私もまだ書いたことがない作品でしたので、共に学ばせていただき、新しい発見がたくさんありました。
開塾当初から、書塾をあたたかく見守り、支えてくださってきたお二人に感謝の思いでいっぱいです。今後ともよろしくお願いいたします。
寧月