書塾花紅、5年目の秋。ここに第4回書道作品展を開催いたします。
小中学生24名、20〜60代の大人28名、総勢52名。コロナ禍にあっても学びを続け、自分の心と向き合い創作に励みました。
王羲之、空海、欧陽詢、懐素、趙之謙、高野切第三種、寸松庵色紙といった王道の臨書作品から、平家物語、鳥獣戯画、石田三成、SMAPからポケモン、寿司屋の湯のみまで笑!!昨年に増してバラエティに富み、カラフルになってとても華やかな作品展となりました。創造のエネルギーで疫病退散です!
今年で4回目の出展となる生徒さんお二人からとっても楽しいレポートもいただきました。「書の道は人それぞれ」、ぜひお楽しみください。
※作品は画像をクリックすると拡大されます
小・中学生の部
- 小学2年 A.S 「いろはうた」
- 小学2年 K.K 「空」
- 小学2年 K.Y 「石田三成旗印」
- 小学2年 S.K 「ゆず」
- 小学2年 S.S 「カイロス(ポケットモンスターより)」
- 小学2年 S.T 「図書」
- 小学2年 Y.O 「犬」
- 小学3年 H.Y 「竹」
- 小学3年 S.M 「花火」
- 小学3年 S.N 「Smile」
- 小学3年 S.O 「しのぶれど色に出にけりわが恋はものや思うと人の問ふまで」
- 小学3年 W.T 「花・犬・水」
- 小学3年 Y.K 「明」
- 小学4年 A.I 「春夏秋冬」
- 小学4年 S.N 「きもの」
- 小学5年 F.S 「ちはやふる神代もきかず龍田川からくれなゐに水くくるとは」
- 小学5年 M.S 「鳥獣戯画より」
- 小学5年 R.I 「疫病退散」
- 小学5年 S.L 臨書 金文(青銅器に書かれた文字)
- 小学6年 H.Y 「寿司屋の湯のみ」
- 小学6年 R.N 「赤とんぼつくばに雲もなかりけり」
- 小学6年 S.I 臨書(半切) 九成宮醴泉銘
- 小学6年 Y.I 「犬」
- 中学2年 R.S 臨書 金文(青銅器に書かれた文字)
大人の部
- 明美 臨書 石門頌
- 明子 いろはうた
- 晃子 創作(半切) 梅雨
- 敦子 いろはうた
- 綾子 臨書(半切) 空海 風信帖
- 千直 創作 禅語 掬水月在手
- 千智 臨書(半切) 懐素 自叙帖
- 浩和 創作 猫の居る日常
- 育子 創作 おいものおさけ
- 伊代 臨書 空海 風信帖
- 克己 臨書(半切) 集空海般若心経
- 和子 臨書(半切) 空海 風信帖
- 季美 臨書 寸松庵色紙
- 清貴 臨書(半切) 空海 風信帖
- 麻衣 創作 ひょうたん
- 万利子 臨書 欧陽詢 九成宮醴泉銘
- 雅子 臨書 寸松庵色紙
- みどり 臨書 平家物語江戸写本
- 美萌子 創作 #SMAP #木村拓哉
- 直美 臨書 高野切第三種
- 直哉 臨書(半切) 趙之謙 隷書張衡霊憲四屏
- 麗 臨書 曹全碑
- 鈴子 百人一首「かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞふけにける」
- 智子 創作 清風満地
- 智美 創作 神龍
- 知幸 臨書 最澄 久隔帖
- 陽子 創作 雪月花
- 友紀 臨書 王羲之 蘭亭叙
寧月より
書道は内に向かう活動です。書くという作業を通して、体の内側では「自分自身とは何か」の探究活動が行われます。外から見ていると“ただ書いているだけ”のようで、実は大きなエネルギーが放たれているのです。
今年は、家で過ごす時間を余儀なくされました。家にいる中で、生命と向き合う中で、自然と“書く”ことに意識が向った人も多いのでしょう。コロナ禍を通じて、書塾はこれまでに増して、澄み切った集中力に包まれました。今回の作品展も、昨年に増して、より自分に向き合い、魂を込めて作られたものが多いと感じています。
緊急事態宣言の最中は通信指導のみになり、LINEで生徒さん、保護者の方とやりとりをする日々でした。中には得体の知れない不安に涙する生徒さんもいました。
今、書塾には、そうした困難を皆で乗り越え、安心感の中で互いを表現することができる仲間としての信頼感が生まれつつあるように思います。
恥じることなく、表現する。他者評価に怯えず、自分で自分を由とできるように。
コロナ後の自由な人間社会に向けて、書塾は今後も励んでいきたいと思います。今年も素晴らしい作品をありがとうございました!
令和二年十一月 寧月
>>過去の作品展はこちら
>>書塾花紅の詳細はこちら
>>寧月の教育活動についてはこちら