完成し、感謝の気持ちでいっぱいです。
イオンモールつくばの海鮮丼屋「海宝丸」様のオープンにつき、
インテリアデザイン、作品提供に関わらせて頂きました。
書のインテリア製作をはじめて3年半。
これまでは、いつもでき上がった壁がそこにあって、
その壁に合う作品を創作し、提供させて頂いてきました。
そんな創作を続ける中で、“いつか”、
壁そのものをデザインしてみたい。
そんな思いが、少しずつ、大きくなっていました。
そして今回、その“いつか”が実現しました。
建築会社様にお話をいただき、
クライアント様のコンセプトを伺い、
図面を見ながら試作を書き、
壁のデザインとともに企画書として提案させて頂きました。
4m×7mという巨大な壁に向かうにあたり、
当初は、私が書いた作品を引き延ばして和紙にプリントする方法をとろう
と話していましたが、話が進むにつれ、
やはり実物大のものを書いてほしい、ということになり、
人生初の大きさにチャレンジさせて頂くことになりました。
私はこれまで、何枚も、何十枚も書いた中から、
満足の行く作品を提案させて頂くスタイルを採ってきたのですが、
今回は、高価で巨大な和紙を使わせて頂くために、
そのスタイルで臨むことはできません。
その一枚が、最初で、最後という中で、
大きな大きな和紙を目の前にしたときの、これまでにない緊張感。
「佐渡」、そして、
「鮪」「鰯」「鰹」「鯵」の文字を、
ひとつひとつ、イメージを膨らませて、書かせて頂きました。
オープンまで短期間であったこともあり、
最終的な和紙との組み合わせ、デザインについては、
建築会社様にお任せをさせていただきました。
そして、先日完成した海宝丸様の店舗写真を頂戴しました。
私の文字が、堂々と、壁になり、空間になっていました。
とても感動しました。
でき上がった作品に対しては、
「魚がピチピチしていて美味しそう」という感想を
何人かの方から頂いており、
そこまで意識して書けた訳ではないのですが、
海鮮丼のお店のお魚が美味しそうに見えることはとても大事だな、
と、後々になって、学んだりしております。
今回、機会を与えてくださり、
私の書を全面に用い、和紙を使って引き立てるように
すばらしいデザインに仕上げてくださった建築工房一晃様、
企画提案の段階から丁寧に相談に乗ってくださり、
表情豊かな和紙を合わせてくださった和紙のkamizm様、
そして、このような店舗の実現を可能にしてくださった、
鮮魚専門店「海宝丸」様に、
心からの感謝です。
今後、少しずつ、
店舗等の空間デザインの仕事にも関わっていけたらと思っております。
心地よい、和のデザインを目指して。
イオンモールつくば「海宝丸」
http://tsukuba-aeonmall.com/shop/detail/451
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