11月の週末、古民家カフェ蓮月で作品展を開催しました。
古民家カフェ蓮月は私たち書塾花紅が2016年から5年間活動した思い出の場所。私たちの和やかな雰囲気は蓮月のほかほかとした懐かしさと溶け合い、心あたたまる作品展となりました。
当日蓮月に来ていたお客様たちもたくさんご覧くださり、「生徒さんたちが思い思いに楽しんでいる様子が伝わってきました」と言ったご感想もいただきました。伝統の型を身につけながらも、時代と社会の変化に合わせて柔軟に変化していく私たちの創造性を伝えることができたのではと思います。
小学生24名、中高生14名、大人34名、合計72名の魂のこもった作品をご覧ください!
- 書塾生レポート12「作品展は開放の場」
小学生の部
「春はあけぼの」
「花のたましい」
中高生の部
「いのちの歌」
「明日への手紙」
大人創作の部
大人臨書の部
(津田静鳳)」より
蘭亭序
蘭亭序
蘭亭序
蘭亭序
蘭亭序
孔子廟堂碑
雁塔聖教序
行書詩巻
孔子廟堂碑
アンケートより
今年は、気に入った作品に金のシールを貼るという形で人気投票を行いました。与えられたシールは一人5枚。5つ厳選するという作業もまた、自分と向き合う過程です。
作品に貼られたシールは合計808枚。およそ160人のご参加ありがとうございました!
人気投票 創作の部
- 第1位 中学1年 晴実 「ゆるい甲骨十二支」 46票
- 第2位 小学6年 すず 「私」 34票
- 第3位 中学1年 菫 「明日への手紙」 27票
人気投票 臨書の部
- 第1位 高校3年 鈴 「漢字五体臨書」 27票
- 第2位 克己 王羲之 「集字般若心経」 25票
- 第3位 順子 顔真卿 「多宝塔碑」 21票
感想
今年の作品展について、いただいたご感想をいくつか紹介させていただきます。
- この場所に、この書、こども達の自由な! 良い土曜日になりました ありがとうございます。(蓮月のお客さん)
- 作品を仕上げる際のパワーや真剣勝負を感じた作品が多かったです。いつも作品展で皆さんの作品をマジマジと見ると、よしまた来年度も!と思えます。お金には代え難い素晴らしい雰囲気の作品展を企画していただき本当に有難うございました!!(生徒・大人)
- 私は主に、小学生の作品にシールを貼らせていただきました。低学年でも自分で題材を選び、デザインを考える、そしてしっかりした字を書いている…、なかなかできることではないと思いました。年々レベルが上がっていると感じています。そういうお子さんたちがこれからも書道をずっと楽しく続けていってくれたらいいな、と思っています。(生徒・大人)
- 大人は流石の迫力、子供たちは絵なども描いて工夫があって楽しいです。(生徒の保護者)
- どれも自由で伸び伸びとしていて、見ていてとても楽しかったです。 書いている時の真剣な顔、書き終わった後の笑顔が見えてくるようでした!今から来年が楽しみです!(生徒・大人)
寧月より
今春より、寧月自宅へと拠点を移した書塾花紅。面積は狭くなって、教室での作品展開催は難しいなぁと蓮月の輪島さんに相談していたところ、「蓮月でやればいいじゃん」と軽い回答が返ってきました。
書道教室の運営というのはおそらく楽なことでも、簡単なことでもないのですが、書塾花紅はいつも、不思議な導きがあり、人が集まり、困難なく育っています。自然な流れに乗っているのだと思います。東洋的に言えばきっと、良い「気」が流れているのでしょう。
来年も蓮月で作品展を行います。蓮月という空間的広がりを得て、日々の書の学びはより想像力豊かに、羽を広げていきます。臨書で学び、創作で表現するという循環を、ぜひ経験してください。書塾花紅の仲間を信じ、自分を信じて、書いていきましょう。