小さな君へ
小さな君、
夏の空を 駆けてゆく
お兄ちゃんたちを追って
負けじと 男らしく
小さな君、
家に帰れば まだ
ママ 抱っこ おっぱいで
だけど そんな君が
坂道をぐんぐん下っていく
小さな君、
緑の葉っぱが茂る夏
君はぐんと大きくなった
進め、君の前には
遥かな大地が 広がっている
________________________
オシャレな虫たちの賛歌
やい そこの坊主
小さいからって オレをみくびるな
オレには立派なカマがある
世に出たばかりの緑のカマだ
坊主の肌を シュッとやるぞ
ねぇ そこのお嬢さん
私の羽 きれいでしょ?
夏らしいのよ 透けるのよ
うらやましいっていう顔してるわね
あんまり見ないで 細かな筋が見えるから
夏が終わる またきっと 来年